美容師免許を取得するために、美容専門学校について調べている方へ☆*°
前回は通信課程で用意するものについて私の実体験を元に解説しました。
前回の記事をまだ読んでいない方はこちらから
【通信で美容師免許を取得した私が語るpart1】美容専門学校の通信課程について
【通信で美容師免許を取得した私が語るpart2】美容専門学校の通信課程について
【通信で美容師免許を取得した私が語るpart3】美容専門学校の通信課程について
今回は、実際に行われる授業内容について話していきたいと思います!
通信課程では実際どんなことを学ぶ?
通信授業と面接授業の違いはなに?
持ち帰りの宿題などは出る?
テストはある?
昼間課程とは違い、通信過程とはどのようなことを学べるのか気になるところですよね。
私の場合は、トータルビューティーの専門学生であり、同じ学校で通信課程も受講していたことで、(実際に美容科の授業は受けていませんが)昼間課程との授業内容を見比べることが出来ました。それを踏まえて、通信課程ではどのような授業が行われるのか、昼間課程と授業内容に違いがあるのか、私の実体験を元に話して行きたいと思います!
この話しが参考になったら幸いです。
授業内容について
通信課程の授業は、3年間を通して、配本教材による通信授業と、教員の直接指導による面接授業(スクーリング)の2つから成り立っています。
昼間課程では、2年間の授業を通して、国家試験の知識や技術の全てを教員の指導の元で学び、更には、国家試験の対策だけでなく、エステ、ネイル、メイク、特殊メイク、コンテストやショー、海外研修など様々なことを学びます。
見比べても解るように、通信課程と昼間課程との授業内容の違いは…昼間課程の方がそれぞれの科目の授業時間が多いこと、実技だけでなく学科の授業もしっかり行われていること、その他のカリキュラムも多く作られるていることです。
その点、通信課程では、最低限の時間数で、国家試験に向けての必要分野の知識や技術の取得ができるようなカリキュラムが作られているのだと感じました。
実際学校に通う日程も、昼間課程は朝から夕方までの授業を週5通いで行い、夏休みなどの長期休暇もあり全日制の高校とほとんど同じで、通信過程は夏休み春休みの長期休暇だけの通学となっていおり、それぞれの科目の授業時間は限られていました。
通信授業とは?
通信授業とは、通信教材による在宅学習のことです。
日本理容美容教育センターから送られてくる、学習ガイドに応じて配本される教材を使って学習し、それぞれの「報告課題」を、指定の期日までに提出するものです。
昼間課程にはない授業です。
教材内容(必修課目/選択必修課目)
必修課目
・関係法規・制度
美容師法及び、美容に関する衛生法規と美容師法についての正しい知識を学びます。
・衛生管理
公衆衛生・環境衛生との関連や、注意すべき感染症と衛生処置、消毒の意義、具体的な消毒法を学びます。
・美容保健
安全で効果的な施術をおこなうために、人体組織や皮膚、毛髪等の構造と機能を学びます。
・物理・化学
美容に関連する物理と化学の基礎と、香粧品(化粧品類)の種類や使用目的、成分について学びます。
・美容文化論
美容ファッションと服飾の変遷、造形や色彩の原理とその心理的な関わりを学びます。
・美容技術理論
美容器具類の操作・管理方法と衛生的、能率的に技術を行うため理論を学びます。
・運営管理
将来、美容所を経営する際に必要な経営管理手法と、適切な接客法について学びます。
・美容実習
「美容技術理論」で学んだ、それぞれの理論をもとに、顧客の要望に応じた技術の提供ができるよう、美容の基本技術を総合的には学びます。
選択必修課目
・外国語(英語)
サロンで役に立つ基礎的な英会話を学びます。
・社会福祉
年金、医療保険などの社会保障制度と、美容師にできる福祉活動について学びます。
・美容カウンセリング
カウセリングの基礎知識と、顧客に対するカウンセリングの進め方や毛髪コンサルティングについて学びます。
・ヘアスタイル画によるトータルファッション
ヘアイラストレーション、ファッションイラストレーションの描き方を学び、ヘアデザインについての創造的な技術を身につけます。
・ビジネスマナー
社会人としてのビジネスマナー、接客マナー、職場の人間関係において必要なコミュニケーション技術を学びます。
*中学卒業または高校在学中の方は別に3科目(現代社会・化学・保健)を学習します。
これらが、在宅学習で報告課題の提出が必要な教材です。
その他にも、日本理容美容教育センターからは、国家試験の過去問や、その他美容に関する教材などの配本もあり、私が通信課程を通ってる3年間で21回に分けて、様々な教材が届きました。
この教材は、通信授業だけでなく、面接授業でも使うことや、自宅学習で使うこともあり、美容師免許を取得する間、学校や自宅でずっと使い続けていました。
面接授業(スクーリング)とは?
面接授業は夏休みや春休みなどを利用して、入学先の美容学校で行われ、必修科目すべてと、選択必修科目のうち実習を伴う科目について受講を行います。
卒業までの3年間で120単位以上あるいは600時間以上(理容所・美容所に常勤で従事している者は60単位以上あるいは300時間以上)を受けることが義務付けられています。
在宅学習が基本となる通信課程にとっては、唯一先生から直接指導を受けられる授業です。
私が実際に受けた授業内容は…
・学科
関係法規・制度、美容保健、衛生管理、物理・化学、美容技術理論、運営管理、美容文化論
・実技
国家試験3課題(カット、ウェーブ、ワインディング)、その他メイク、エステ、ネイル、国家試験を意識した衛生上の取り扱いに関する指導
これらの内容でした。
学科は、通信授業と同様の内容を、先生から教科書やプリントを使って教わり、実技は、年間を通して、基礎知識・技術~国家試験に向けての知識・技術の指導をしてもらいました。
文で見ると多い分野を学んでいるように感じるかもしれませんが、実際は、学科授業は3年間を通して数回であり、実技の国家試験3課題(カット、ウェーブ、ワインディング)を重点的に行っていました。
その他メイク、エステ、ネイルも、各それぞれ数時間程度の学習です。これらはあくまで必要な単位数のための授業なのだと思います。
スクーリングの単位数/時間数
・関係法規・制度 2単位/10h
・衛生管理 6単位/30h
・美容保健 6単位/30h
・物理・化学 6単位/30h
・美容文化論 3単位/15h
・美容技術理論 3単位/15h
・運営管理 2単位/10h
・美容実習 90単位/450h
・美容カウンセリング 2単位/10h
・ヘアスタイル画によるトータルファッション 2単位/10h
*店舗従事者は単位と時間数が1部異なります。
このように時間数で見ても、美容実習=国家試験3課題が多くなることが明らかです。
昼間課程でも、美容実習は時間をかけて学びますが、昼間課程では通信課程にある通信授業がない分、学科の授業もその分しっかり時間かけて学びます。
また、昼間課程では、学科によっては宿題はもちろん、テスト期間もあり、中間テストや期末テストなども行われていました。
私の学校の場合、通信課程では、宿題はありませんでしたが、面接授業(スクーリング)期間が終わったあと、技術や知識を維持したり取得することが宿題のようにも感じました。
テストについては、3年生になると学科も筆記も単位認定試験・受験認定試験・合同模擬試験などのテストが行われました。
実際にテスト勉強する時間などなかったので、面接授業(スクーリング)期間外での、技術や知識の維持がどれだけ大切だったか痛感させられました…。
それぞれの学校によって、宿題やテスト内容に違いがあるとは思いますが、いずれも、通信課程であっても、宿題やテストが行われる可能性もあることを想定していた方がいいと思います!
ここまで通信課程で実際に行われる授業内容について私の実体験を元に解説しました。この記事が参考になれば幸いです!
次回は、どのぐらいの期間をかけて実技の国家試験3課題の知識と技術を身につけていったのかを詳しく話していきたいと思います。
またヘアメイクのプロに最短でなる方法として、通信課程に通いつつヘアメイクスクールに通うことをお勧めします!
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