元美容師、現ヘアメイクのプロが解説 <美容専門学校の選び方と実態> part1

【Blog】

今回は美容専門学校について書いていこうと思います。

美容学校に通いたいと思っている方、どんなところなのか知りたい方に向け、メリット、デメリットなどバランス良く解説します。

高校を卒業してから美容学校に行く人、美容室で働きながら通う人、別の業種から転職したくて美容学校に入った人、理由や年齢は人それぞれです。

そんな美容学校ですが、通ったことのある人にしかわからないことも多いと思うので詳しく解説していきたいと思います。

これから美容学校に通おうと思っている方の参考になれば幸いです!

美容専 門学校の課程の種類

美容学校は基本的に3つの種類の通い方があります。

  1. 昼間課程(2年)
  2. 夜間課程(2年)
  3. 通信課程(3年)

1の昼間課程美容師免許を取る人の大半を占める課程です。

学校に通うスケジュールは朝から夕方までの授業を行い週5通います。夏休みなどの長期休暇もあり全日制の高校とほとんど同じです。

授業では国家試験の対策だけでなく、エステ、ネイル、メイク、特殊メイク、コンテストやショー、海外研修など様々なことを学べます。

2の夜間課程夕方もしくは夜から授業が始まる課程です。昼間課程と同じで2年間通う学校が多いです(2年6カ月という学校もあります)が、昼間に比べ1日で学ぶ時間が短いのと、国家試験以外の様々な授業が省かれる為、国家試験に特化した授業が多いです。昼間美容室で働きながら学ぶことができます。

3の通信課程通信によるレポート提出授業と、各美容学校が行う授業(スクーリング)に出席して卒業する課程です4月入学と10月入学があり、卒業までには3年かかります。スクーリングは、美容室で働いている場合は3年間で300時間以上、美容室非従事者の場合は3年間で600時間以上となりますが、基本的に美容室で働く人を対象としていて昼間課程の長期休暇中に行います。

各課程における国家試験合格率

試験は基本的に年に2回の、2月と8月です。

通常の昼間課程が受ける2月の試験の合格率は89%程ですが、通信課程が受ける8月試験の合格率は56%程度になります。

昼間課程は1日中、国家試験対策をするここができますが、通信課程は働きながら通っている人が多いので自力でかなりの努力をしないと合格することができません。

美容学校の選び方

高校3年の時に美容学校に行くことを決めた私ですが、周りに美容学校に通っていたり美容師の親戚や友達がいなかった為何も分からない所からリサーチしなければなりませんでした。

まずは気になる所を見学

どこの美容学校にもオープンキャンパスがあります。

自分の条件に合いそうな学校をいくつかに絞って必ず見学に行きましょう。

それではここで参考になりそうな条件を挙げてみます。

  1. 美容師免許の受験資格がある学校なのか
  2. 家から通える範囲か、また地方から東京や大阪などに出てくる場合はどこに部屋を借りて、どうやって通うのか
  3. 学費がいくらなのか
  4. 知名度と実績がある学校なのか

1は美容師免許を取りたいと思っている方なら当たり前のことですが、意外と美容学校と言いながら美容師免許の受験資格がない学校もあります。 美容は学べるけど、免許に関しては他の専門学校の通信課程で取ってください。というような感じです。

2は最も大切な項目かもしれません。私は片道2時間程かけて家から学校に通っていましたが、往復4時間と考えるとバイトはできず美容学生の重い荷物を持って通うのは大変でした。また同級生の7~8割が地方から出てきて一人暮らしをしていましたが学校があるのは都内なので学校近くに部屋を借りるのは家賃が高すぎる為、どこに住むかしかっり考えるとこが大切です。

3の学費ですが学校によってかなりの差があります。学費が高い=質の良い学校、学費が安いところ=質の悪い学校というわけではありません。これに関してはオープンキャンパスで詳しい説明を聞かないと分からない項目だと思います。

4の知名度と実績ですが、これは就職に関わってくると思います。私も就職してから分かりましたが、職場のほとんどのスタッフが同じ学校の卒業生で「あの学校に通っていたなら安心。」と、言われました。歴史のある学校は多くの卒業生を排出しているので、就職に有利なのかもしれません

私は東京にいくつもある美容学校の中から気になった学校を3つ程見学に行きました。

1つはその当時できてから3年程の新しい学校でした。校内はとても綺麗でコースが細かく分かれていてヘアセットコース、メイクコース、ネイルコース、特殊メイクコースなどなどたくさんありました。

ですが、詳しく説明を聞くとそれぞれのコースに入っても美容師免許は取れないので、

各コース+通信課程で免許を取る

システムでした。

一般的な昼間課程の学校に入りたいと思っていた為そんなシステムもあるのか!と驚きましたが、これはパンフレットだけでは分からないことでした。

1日中ヘアセットなどのコース授業をした後に通信課程の勉強をするのはかなり大変だと思いいます。

あとの2つの学校は知名度も同じくらいで有名な学校でしたが、どっちにしようか悩んでいた時に通っている美容室のスタイリストさんが、その内の1つの学校の卒業生で詳しい話を聞いた結果その方と同じところに決めました。

美容専門学校の入試とは?

学校にもよりますが、私が入った学校には特別推薦、一般推薦、一般試験と3つの入試がありました。

一般推薦と、一般入試は高校入試をイメージしてもらえば分かると思います。

私自身が入った方法は特別推薦という枠でしたが、これは高校3年の夏休み中に美容学校に5回通って授業体験や説明会に参加すると受けることができる入試方法でした。

授業体験以外にやらなければならないことはなく、面接などはなかったですが特別推薦で入った人は1年間の交通費を10万円まで負担してくれたり、カフェテリアのチケット3万円分支給など、ありがたい特典がありました。

ですが、特別推薦は一般推薦より早い時期に行われるので早めに行動しないと、気付いたら終わっていたなんてこともあるかもしれません。

そして美容学校に入る為の試験の合格率ですが、落ちることはまずありません!

私自身内申が悪かったのでとっても心配していましたが、そんな心配はいらなかったみたいです(笑)

なぜなら少子高齢化の中、美容学校も少しでも多くの生徒を迎え入れたいと思っているからです。

美容学校選びは人生でとても大事な選択肢ですので、しっかりリサーチをしてオープンキャンパスに行った時も自分の希望に合うかどうかや、質問したい内容をピックアップしておきましょう!

次回は入学してからの学校生活、美容師免許について解説していきます!

Next Blog⇒<美容専門学校の選び方と実態>part2

またHairmake Garden Blogではこの他にも髪の毛についての様々な記事をアップしています。
ヘアアレンジ、髪のお悩み解決、美容アイテムなどなど、よろしければ他の記事もご覧ください!