元美容師、現ヘアメイクのプロが解説 <美容専門学校の選び方と実態> part2

【Blog】

今回は前回に引き続き美容学校について書いていきます。

美容学校での生活から美容師免許を取るまでを私の視点から解説します!

最後まで読んでいただけると幸いです。

前回の記事をまだ読んでいない方はこちらから!

<美容専門学校の選び方と実態>part1

美容学校の授業

美容専門学校では、2000時間の授業時間のうち1400時間以上は厚生労働省の規定で決められている科目を決められた時間履修することが定められています。

美容学校には座学と実技の2種類の授業があります。

国家試験の内容も筆記テストと実技テストがある為2つをバランス良く学びます。

<座学>

関係法規美容師が守らなければいけない法律を学びます。

技術理論⇒美容に必要な器具の種類や使い方を理解し、実務にそった知識を学びます。

衛生管理⇒公衆衛生、感染症などの知識、消毒方法などを学びます。

保健⇒皮膚、髪、人体のしくみや機能などについて学びます。高校の生物に近い授業です。

物理化学⇒美容で使用するカラー剤、パーマ液などの薬品に関する知識、正しい使用方法などを学びます。高校の化学の授業に近いです。

文化論ヘアスタイル・ファッションなど美容に特化した歴史の授業です。

運営管理美容業におけるお客様への対応や、美容室を運営していく上での管理方法などを学びます。経営学のような授業です。

この7つがあり高校の期末テストと同じで学期ごとにテストがあります。

合格点を取れないと追試試験があり、学校にもよるとは思いますが私が通っていた学校は追は1教科1000円と有料で受けることになっていました。

<実技>

実技の授業には国家試験に特化した授業と、美容職と呼ばれる様々なジャンルの実技を学びます。

国家試験に特化した授業には、カット、ワインディング、パーマネントウェーブを学ぶことになりますが、国家試験ではカットは必須で、ワインディングとパーマネントウェーブは毎回ランダムで決定されどちらか1つを試験で受けます。

国家試験以外の授業には、シャンプー、ヘアセット、メイク、特殊メイク、ネイル、エステ、着付け、デッサン、フォトなどを学び美容師以外の道を目指すこともできるようになっています。

座学同様実技にもテストがあり、私がいた学校では実技テストの順位が校内に掲示されてクラスメイトと一喜一憂していた記憶があります。

これらの座学、実技の授業を週5日、1限~6限まで学びます。

美容学校のイベント

入学式が終わると学校にもよりますが、すぐにオリエンテーションを行います。

オリエンテーションはクラスメイトとの交流だったり、先輩との交流だったりと様々ですが、私が行っていた学校では観光バスで遠出し自然の中で清掃活動をしたり遊んだりしました。ここでクラスメイトとかなり仲良くなれた記憶があります。

美容学校は年間行事がとても多く文化祭体育大会ヘアショー校内コンテストなどのビッグイベントもあります。

美容学校で体育大会?と思う方もいるかもしれませんが、これがめちゃめちゃ盛り上がります!クラス全員で全力で楽しめるイベントです!

文化祭やヘアショーがある学校は同時にオープンキャンパスもしているところもあるので、在学生も見に来た方も楽しめるイベントです!

校内コンテストではヘアセット、着付け、メイク、ネイルなど様々なジャンルの中から好きな項目にエントリーして作品を披露します。私が行っていた学校ではカリスマ美容師と呼ばれる有名なスタイリストさんたちが審査員となって優秀作品を評価していて、コンテスト終了後多くの生徒が握手を求めるなんてこともありました。

そして誰もがワクワクしてしまうのが修学旅行です!

1年生で行く学校、2年生で行く学校、国内、海外、参加自由、全員参加など修学旅行は学校によって様々ですが、私の場合は8泊10日でヨーロッパに行きました。そしてこの修学旅行は授業数に含まれていた為、全員参加であり、もし行かないとなると単位が取れなくなり卒業できない!なんてことになります。

しかし、これはとても行く価値がありヨーロッパ発の有名な美容会社の本社でショーを見たり、オシャレなヨーロッパの文化に触れたり、多くの世界遺産を見学したり、美味しいもの食べたりと、とても充実した修学旅行でした。今でもまた行きたい!と思う国です。

国家試験までの流れ

1年生の時には多くの座学基礎を学び、国家試験にない実技の授業もあり、さらにイベントもあるので、あまり国家試験のことを意識しないまま日々学校に通います。

もちろん1年生から国家試験の為の実技もありますが、ワインディング、ウェーブ、カットはとにかく数をこなして手が慣れないと綺麗なものが作れないので、今思うとめちゃめちゃ汚い仕上がりでした(笑)

しかし2年生になると急に国家試験を意識した授業になります。

座学は国家試験の過去問を使った模擬テストになり、実技も国家試験の会場を再現したもので合格基準も厳しくなります。

国家試験では、技術のクオリティだけでなく爪を短くしたり髪が長い人はまとめたりと見た目の衛生面や、使う道具を清潔に保ったりと様々な規定があるので、そういうルールも叩き込まれます。

カットは毎回必ず国家試験でやりますが、ワインディングとウェーブはどちらかをやることになります。しかし、意外にも「今回はワインディングです!」「今回はウェーブです!」と発表されるのは国家試験の何か月か前とかなりギリギリなんです!

それまでワインディングもウェーブも両方練習して、発表されてから1つに絞って猛練習します。

私が受けた国家試験では、前回まで3回連続ウェーブがきてるから次はワインディングだろうという予想でしたが、まさかの4回連続でウェーブになりました…

本当にランダムで決まるみたいです。

いよいよ国家試験本番!

そして猛練習、猛勉強の後いよいよ国家試験に臨みます!

昼間課程の学生は2年生の2月に実技試験、3月に筆記試験を受けます。

実技試験の会場は各都道府県で1~2か所で開催され、何日かに分けて実施されます。

私が試験を受けた時は、同じ空間で試験を受ける人の中にウィッグを固定するクランプを忘れてしまった人がいたり、カットの試験中思い切り指を切ってしまってかなりの出血をしてしまった人がいました。

国家資格を取る為にとても気合いが入っていますし緊張もするのでその中でミスをすることはとても多いです。

試験が終わった後に友達と会場のエピソードを話すのは美容学生あるあるだと思います。

実技試験が終わると1ヶ月後に筆記試験があります。

その1ヶ月間、学校でも家でもひたすら過去問を解いていた記憶があります。

筆記試験は実技と違って試験会場の数が少ないので関東で2か所程なので、かなり遠くから会場まで行かないといけない人もでてきます。

そして、筆記試験は4択の問題が55問で、実技試験はなんとなく受かっているだろうくらいにしか合否がわかりませんが、筆記は終わった後に学校で答え合わせがあったので合格発表前に合否が分かります。

国家試験を受ける時期になるとほとんどの生徒は就職先が決まっていますが、国家試験に落ちると採用しませんという美容室もあるので、筆記が確実に落ちた人は免許が取れなくても次回の試験で取れればいいよという美容室を探してもう一度就活をしなければならないなんてこともあります。

合格発表!

実技、筆記試験を終えて後は合格発表を待つのみですが、なんと合格発表は卒業後なんです!

同級生の誰が受かって誰が落ちたのかは連絡を取り合う仲の人やSNSを通してでないと分かりません。

合格発表は理容師美容師試験研究センターのHPで確認することができます。

私が試験を受けた時は合格発表が4月1日で、その日は就職初日だった為お店のPCから合否を確認しました。見事合格していたから良かったものの社会人1日目と合格発表が重なりドッと疲れた記憶があります(笑)

今回は2のパートに分けて美容学校と国家試験についてお話しました。

詳しい試験内容や合格基準などは多くの方がBlogで挙げているので、このBlogでは私の視点で当時の記憶をたどり学校生活や試験のエピソードなどを書かせていただきました。

これから学校に通う方や、通いたいと思っている方、在学中の方の参考になれば幸いです!

またHairmake Garden Blogではこの他にも髪の毛についての様々な記事をアップしています。
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