皆さんはどのように美容室を選んでいますか？
「雰囲気が良いお店重視」「スタッフの接客重視」「値段重視」「技術力重視」「家からの距離」等々人それぞれ美容室を選ぶポイントがあると思います。
私は元美容師で、今はヘアメイクのスタイリスト兼ヘアメイク講師をしています。
美容師時代から、というよりも学生時代から美容室に行くのが好きで、未だにいろんな美容室に行くことが趣味になっています(笑)
もちろん長く通っている美容室もありますし、3.4回通って行かなくなった所もありますし、１度だけしか行かなかった所もあります。
そして、長年美容に関わってきてお客様との会話の中で最も頻繁に聞かれるワードが「おすすめの美容室ない？」というものです。
おすすめと言ってもその方の美容室選びにおいて何を重視しているかが大事なポイントになりますし、世の中に美容室はたくさんあります。
なにせ全国のコンビニの数よりも、全国の歯科の数よりも、全国の信号機の数よりも！美容室は多いのです。
そんな世の中に何十万もある美容室から自分にあったお店を探すのってとても大変ですよね…
今回は様々な観点からあなたに合った美容室を見つける方法を解説していきたいと思います！
美容院選びその１【美容室の規模】
まず初めに美容室の規模についてです。
席が３つ程の少人数プライベートサロンから、15席以上の大型サロンまで様々で二階建ての超大型サロンまで存在しています。
通い続ける美容室を見つける為には美容室の雰囲気はとても大事です。
【雰囲気別で選ぶ美容室】
・華やかな雰囲気が好き→大型サロンがおすすめ
・個室のような落ち着いた雰囲気が好き→少人数プライベートサロンがおすすめ
・大型サロンもプライベートサロンも苦手→１０席未満の中型サロンがおすすめ
私個人は昔からプライベートサロンの個室感のある美容室が好きで、お店の中に自分だけ！なんてこともあるのでリッチな気分に浸れます(笑)
元々働いていた美容室は中型サロンでスタッフの人数は１０人程で、静かすぎず賑やかすぎずでお客様はマダムが多い印象でした。個人的な意見ですが、中型サロンが初めて行く時の緊張感が一番少ない気がします。
大型サロンはとにかくサロン内が広く、内装が豪華な所が多いです。スタッフの人数も多くお客様も幅広い年齢層の方がいます。１日に多くのお客様が来店するのでネットの検索でも上位に出てくるお店が多く探しやすいと思います。
美容院選びその２【値段】
次に美容室のメニューの価格について解説していきます。
今回はカラーの価格を例に比較します。
カラーのみの施術の場合フルカラー(全体染め)で２０００円～１００００円と美容室によってかなりの差があります。
使っているカラー剤も美容室によって違いますが、カラー剤１本の仕入価格は一番高いものから安いものまで数百円の差しかないのです！
ではなぜここまでメニューの価格に差があるのか…そこにはきちんとしたからくりがあるのです。
<値段のからくり１>
・カラーの料金にどこまでの施術が含まれているのか
(例)カラーのみ２０００円＋ロング料金＋シャンプー料金＋ブロー料金
※カラーのみのメニューには、ロング料金＋シャンプー料金＋ブロー料金が含まれているサロンと、含まれていないサロンがあります。
含まれていないサロンの場合カラーをすること自体の値段が２０００円
ロング料金はサロンによって様々ですが私が働いていた所は、肩から１０㎝長いと＋５００円、２０㎝で＋１０００円、３０㎝で１５００円と定めていました。
シャンプー料金は１０００円～１５００円程が相場です。
ブロー料金は５００円～１５００円程が相場です。(ブロー料金はドライ料金と記載しているサロンもあり、ドライは乾かすだけ、ブローは乾かしてセットするなどサロンによって定義は様々です。ブロー料金てなに？頼んでないのに料金に含まれていた！なんてことがあると思いますが、それについては後日Blogで解説します。)
これを全て足すと…
カラー２０００円＋ロング料金１０００円程度＋シャンプー１０００円＋ブロー１０００円
＝５０００円(税別)
カラーのみで予約したのに思っていたよりもかなり高い金額になってしまった！なんてことがあります。
これを踏まえて考えると…
カラー料金５０００円(ロング料金、シャンプー料金＋ブロー料金込み)
と提示しているサロンと例に挙げたカラー２０００円＋αのサロンは支払う金額が同じになります。
ネットでサロンを探す時はメニュー表をしっかり確認して予約しましょう！
<値段のからくり２>
金額＝所要時間？ 金額＝品質？
これはかなり内部事情というか、サロンそれぞれでどういう経営方法なのかという話になります。
例を挙げると、私が働いていた美容室はロングの方のカラーのみの施術で、
・フルカラー６０００円＋シャンプー１０００円＋ブロー１５００円
＝８５００円(税別)
でした。
値段は高い方ですが、その中には髪にダメージを与えない為の施術などが含まれています。
これを踏まえて見てみると美容室の価格設定には
【施術時間を短くし、工程を少なくして価格を安くするサロン】
【施術時間は長くなるが品質を上げて価格を高くするサロン】
の大きく分けて２つがあることがわかります。
「質は関係ない！とにかく安くすませたい！」という方は価格の安いサロンがおすすめです。
「少し高くても質の良いほうがいい！」という方は価格の安すぎるサロンはやめた方がいいかもしれません。
美容院選びその３【サロンのコンセプトとスタッフ】
サロンのコンセプトはどこに力を入れているかがわかります。
「カラーが得意なお店」の場合、ハイライトやローライト、透け感のあるカラー等今風のオシャレなカラーリング技術に力を入れていたり、「ヘアケアが充実しているお店」の場合、お客様の髪のダメージ改善に力を入れていたりします。
何をしてもらいたいか、どういうスタイリストに施術してもらいたいかでサロンを選ぶことも大切です。
例えばプライベートサロンの雰囲気はすごく気に入っているのに、規模が小さいことで機械が導入できず施術できるメニューが少ないサロンもあります。
逆に大型店で最新のメニューがあっても数多くいるスタッフによって技術がバラバラなんてことも…
スタッフの人数が多いサロンの場合スタイリスト歴も人によって様々です。
歴が長い＝上手い？
これは難しい問題ですが、上手い下手はお客様の好みや要望に合っているかいないかだと思います。
私の体験談でいうと、同じサロンに通い３回の来店で歴４年の女性、歴８年の女性、歴１５年以上の男性の店長さんに施術をしていただきました。
その中で歴８年の女性が一番希望に沿った施術をしてくれました。
歴４年の女性はニコニコと愛想のいい方でしたが、あまり深くカウンセリングをしてもらえず仕上がりは良くもなく悪くもなくという感じで、店長さんに関しては要望を伝えると「君にはこういう感じの方が似合うよ。」と初めましての人に言われて驚愕しました。
歴８年の女性はカットの時に細かく長さや軽さを確認し、何度も微調整を繰り返してくれました。
私の場合「こうしたい！」という明確な意思があるので、丁寧なカウンセリングと、私の意志をしっかり聞いた上での明確な説明をしてくれて、それを形にしてくれるスタイリストさんが上手い人だと思っています。
そういう方を見つける為には同じサロンに何度か通って自分と一番相性の良いスタイリストさんを見つけることが大切です！
ここまでいろんなことを解説すると「結局どうやって美容室を選べばいいの？」と思ってしまいます。
それをまとめていきたいと思います！
まとめ
- サロンの規模で行きたいサロンを絞る
- 施術メニューを決めた上で金額を確認してサロンを絞る
- サロンが推すコンセプトと自分の要望が一致しているか確認する
ここまで美容室を絞ったら、施術してもらたいスタイリストがいる場合は指名して予約するor指名なしで予約します。
１つポイントとして【１回指名したら同じスタイリストを指名し続けなければいけないなんてことはありません！】今回はこの人を指名、次回は違う人を指名するでもいいのです。
気まずいと思う方もいるかもしれませんが、スタイリスト側は「いろんなスタイリストを見てみたいんだろうなー。」くらいにしか思わないので安心してください。
１～３までの項目で美容室を絞れば、数多くある美容室の中からかなり少ない数まで絞れます！
スタイリストまで絞れば数店舗くらいになるでしょう。
最後に
最低でも同じお店に３回は通うことをおすすめします。
私自身１度しか行かなかった美容室もありますが、それは「もう二度と行きたくない！」と思うようなことがあったからでした。
そうでなければ何度か通ってみて合うスタイリストさんを見つけ、行きつけの美容室になれば<脱美容室難民>になれると思います。
「初めて行った美容室で１００点の仕上がりだった！」というのはとても運が良いことなんです。
なにせ美容室だけでなく、初めましての人同士がいきなり信頼関係を築くのは難しいのと同じで美容師自身がお客様の好みや髪質、カラーの染まり方、パーマのかかり方など多くの情報を一度で全て引き出すことは難しいのです。
美容師さんが(今までの経験からこういう髪質の方は染まりやすいから、こうやって染めよう)と決めカラーをしたとします。しかしその経験が当てはまらないこともあります。
その情報は美容室のカルテに書きスタッフ全員で共有します。
なので二回目、三回目と通っていくとたくさんの情報を共有でき、より良い施術をすることができるのです。
今回はざっくりと美容室の内部について書きましたが、これからも皆さんが疑問に思うことなどを私自身の経験で書いていきたいと思っています。
この記事が美容室選びに悩んでいる方のお役に立てれば幸いです！
それでは、また次回をお楽しみに！
