●直毛で軟毛だからボリュームが出ません。コテで巻いてもすぐに取れて、ペタンとなってしまいます…
クセ毛の人からすると、ツヤツヤのストレートヘアは憧れの毛質。
ですが直毛の人にとっては、巻きが取れやすい、ピンが留まりにくいといった悩みがあります。
さらに軟毛だったり毛量が少ない人は、ボリュームが出にくい事も悩みになります。
この記事では直毛で軟毛の人向けに、髪にボリュームを出すポイントや、取れにくいコテ巻きの裏技を書いていきます。
髪をふんわりさせる方法
■ホットカーラーを使う
ホットカーラーは、コテで巻くよりもカールが強く付きます。
使い方をしっかりマスターすれば、根元から毛を立ち上げる事も出来ます。
ホットカーラーは、カールが付きやすい髪質の人だとマリーアントワネットのようになりますが、直毛・軟毛の人にはほどよいカールを付ける事が出来、持ちも良いのでオススメです。
■ドライヤーで根元を立ち上げる
ホットカーラーと比べると根元の立ち上がりの強さは弱まりますが、このブログで何度も書いているように、セット前のブローはとても重要です。
立ち上げたい部分の根元にドライヤーの熱をしっかり当てましょう。
こちらの記事も参考にしてみて下さい。(長い前髪のセットの仕方)
■分け目をジグザグにする
分け目を1本線にしてしまうと、トップがペタンとしてしまいます。
トップの分け目をジグザグにする事で、根元が毛の
流れに逆らい、立ち上がりが出てふんわりします。
コテ巻きのカールの持ちを良くする裏ワザ
スプレーの使い方を少し変えると、カールの持ちがかなり良くなります。
■コテで巻く前に、髪に軽くスプレーをかける
これは、ソフトタイプでもハードタイプでもどちらでも大丈夫です。
しっかりかけるのではなく、20㎝ほど離した所から、スプレーを持つ手を上下に動かしながら、霧のようなスプレーを全体にフワッとかけて下さい。
●スプレーが付いている髪にコテの熱を当てる事で、カールがしっかりと固定されます。
同じ要領で全ての髪を巻いたら、裂くように優しくほぐして、最後にハードスプレーでしっかりと固めます。
※ですがこのやり方は髪をかなり傷めるので、「今日は絶対に巻きを持たせたい」など、特別な日にだけやるほうが良いです。
巻き髪やスタイリング剤の洗髪については、こちらのブログを参考にしてみて下さい。(巻き髪、バリバリなスタイリング剤ブログ)
ボリュームを出すための方法《パーマをかける》
直毛軟毛で一番悩むのは、トップや前髪がペタンとなってしまい、のっぺりとした印象になってしまう事。
その場合は、全体にパーマをかけたり、ポイントで前髪だけにパーマをかけたりしてボリュームを出しましょう。
ですが、「直毛すぎてパーマがかからなかった」という意見はたくさんあると思いますので、ここを詳しく解説していきます。
直毛だとパーマはかからない?そんな事はありません
例えば、
●毛が太い
●ダメージが少ない
●キューティクルがしっかりしている
等、パーマがかかりにくい条件というのはあります。
他には、ハイダメージやブリーチ毛。
これもパーマがかかりにくい条件です。
直毛も取れやすい条件に入る事もありますが、日本人の半分ほどが直毛だと言われています。
(くせ毛や直毛の比率については賛否両論ありますので、はっきりとした定義はありませんが…)
また、毛の太さについては、日本など東アジア人の毛は、標準的な白人の1.5倍ほど太いと言われています。
日本人の毛質の特徴を見てみると、パーマがかかりにくい条件になりますが、多くの人がパーマをかけていますよね。
ではなぜ、パーマがかからない事があるのか、理由をいくつか挙げてみます。
■理由1. 選んだ薬剤が弱すぎた
直毛の毛質は、髪の表面にあるキューティクルが多いのが特徴です。
キューティクルは外からの刺激を守り、毛の内部のタンパク質や水分が失われるのを防いだり、髪にツヤを与える役割があります。
直毛の場合、それなりに強い薬剤を使わなければ、パーマはかかりにくくなります。
つまり薬剤の選択ミスが、理由として考えられます。
■理由2. パーマの種類、技術
パーマの名前は、コールドパーマ、ホットパーマ、デジタルパーマ、コスメパーマ、エアウェーブ…etc.
いろんなネーミングで売り出されています。
まずはパーマをかける前に、かかりやすい髪かそうでないか、また髪の状態やダメージも見極めて、パーマの種類を決める必要があります。
もう1つ、髪に巻いていく棒状の “ロッド” の太さ選びや、髪を巻き収める回転数にミスがあっても失敗に繋がります。
■理由3. パーマの前の前処理剤の影響
前処理剤とは、簡単に説明すると、パーマによるダメージを減らすために使うトリートメントになります。
この前処理剤の影響で、パーマの薬剤が髪に浸透しにくくなったり、薬剤のパワーが落ちたりします。
この3つの理由を見ると、髪質だけが原因なのではなく、美容師さんの技術力によって仕上がりが変わる事が分かります。
「せっかくパーマをかけたのに、ただ傷んだだけになってしまった」という事がないように、パーマの技術に自信を持っている美容師さんを選ぶ事が必要です。
美容師さんの選び方については、こちらも合わせてお読み下さい。
(縮毛矯正、ストレートパーマ、髪質改善)
パーマがかかりやすくなる方法:自分でも出来る事です
■ヘナやマニキュアで染めない
前述でも述べたように、キューティクルの保護が強い髪は、パーマがかかりにくいです。
通常のカラー剤は、キューティクルを開いて髪の内部に浸透させて発色させるのですが、ヘナやマニキュアは、髪の表面に染料を付着させる物になります。
髪の表面がヘナやマニキュアで覆われる事で、パーマ液の浸透を阻害してしまうので、パーマがかかりにくくなります。
パーマをかける場合は、ヘナやマニキュアを避ける事をオススメします。
■石油系ヘアケアを使用しすぎない
毎日使う安価なシャンプーやトリートメントには、界面活性剤という洗浄成分が入っています。
この、石油系・高級アルコール系のシャンプーは洗浄力が強いため、毛の中でパーマの薬剤を組み立てる組織を過剰に流してしまいます。
界面活性剤のトリートメントも、髪の表面をコーティングしすぎるため、ワックスのような効果になり、パーマの薬剤の浸透を邪魔します。
■シリコン入りのシャンプーを使わない
強いシリコンが入っている、市販の安価なシャンプーを使っている人も、シリコンで髪の毛がコーティングされてしまうため、パーマ液を吸収しにくくなっててしまいます。
これを避けるには、アミノ酸系のシャンプーを使うと良いかと思います。
アミノ酸系のシャンプーは、コーティング剤の一種になる、シリコンが含まれていないノンシリコンタイプや、植物由来の成分が含まれるタイプがあります。
ちなみにシリコンタイプ、ノンシリコンタイプには、以下のどれかが成分名に入っています。
▼シリコン…「メチコン」「シロキ」「シリル」「シラン」
例)
- メタクリル酸ポリノトリメチルシロキン
- ジビニルジメチコン
- シクロヘキサシロキサン
- ジメチコン…etc.
▼ノンシリコン…「ココイル」「ラウロイル」「ココロイル」
例)
- ココイルメチルアラニンNa
- ココイルグルタミン酸Na
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ラウロイルサルコシンTEA…etc.
こちらを参考に、シャンプー選びをしてみて下さい。
カットも重要です
ワンレンロングのスタイルだと、パーマはかかりにくく取れやすいです。
理由は、髪の重みでカールが落ちてしまうからです。
解決法としては、重みがあって動きが出ない所にはメリハリのあるカットをして、1番動きを出したい表面やトップには、レイヤーを入れて軽さを出す事で、パーマの持ちもよくなり、スタイリングもしやすくなります。
カットに関しても、パーマに自信のある美容師さんと相談しながら決めるのがベストです。
髪にボリュームが出ない人には、やはりパーマが一番の方法だと思います。
諦めていた人も、もう1度挑戦してみて下さい
直毛・軟毛でパーマや巻きが付かない人から、「もう諦めました…」という言葉を良く聞きます。
ですがパーマは、パーマに特化した美容師さんを探す事で解決するかもしれません。
コテ巻きのやり方を変えてみる事で、カールの持ちを自分で変える事も出来ます。
何度か失敗すると嫌になってしまうかもしれませんが、諦めないで下さい。
もう1度、希望をもって挑戦してみて下さい。
今は、数々の進んだ技術や道具がたくさんあります。
ずーっと付き合っていく自分の髪なので、少しでも “理想” に近付けるよう努力してみて下さい。
道は1つじゃありません。
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