ヘアメイクスクールの講師として多くの生徒さんと関わり、様々な悩みや疑問に向き合ってきましたがヘアメイクのお仕事は、他の美容のお仕事に比べ将来のビジョンに不安を抱える方がとても多い印象です。
今回も講師の視点からこれまで聞いた多くの悩みや疑問と同じ思いを抱えてるいる方の参考になればと思いBlogを書きました。
今回は生徒さんから
【ダブルスクールでヘアメイクガーデンスクール＋美容専門学校に通おうと思っているのですが、有名な学校に行った方がいいですか？】
という質問をいただきました！
それについて詳しく解説していきたいと思います！
【立川のヘアメイクスクール ヘアメイクガーデンスクールの講師が語る】シリーズはこちらから！
有名な美容専門学校とは
美容専門学校と言っても全国にたくさんあり、東京だけでも３０件以上あります。
これはあくまで美容師免許を取ることのできる学校で、免許を取る資格が得られない美容学校もたくさんあります。
私自身高校生の時に美容専門学校に行きたいと思い、知り合いの美容師さんに話を聞いたり、ネットで調べたり、オープンキャンパスに参加したりと様々な方法でリサーチしました。
当時何の知識もなかった私にとって重要だったのは、
・歴史が長い学校
・美容師免許の合格率が高い学校
・就職率が高い学校
・卒業生の声
でした。
漠然としたものでしたが、歴史が長ければ信頼できる
合格率が高ければ、カリキュラムがしっかりしている
就職率が高ければ、就職できないかもという不安がなくなる
卒業生で美容室経営をしている、成功した人がいると変な学校じゃないと安心できる
そういった考えで学校を探していました。
そしてこれらの情報はどの学校のHPにも載っていますし、いくつかの学校を比較してもそこまで大きな差はありません。
オープンキャンパスでは学校の見学や、技術体験、在校生と話ができる、先生と面談ができるなど、行かなければ分からなかったことが多く知れましたが、最新の設備の紹介をされても、(新しいんだー。)くらいしか理解できませんし、自分の学校のことを悪くいう生徒も先生もいないので、オープンキャンパスに行けば行く程、どの学校を選ぶできなのか分からなくなってしまいました。
そして悩みに悩んだ挙句地元の先輩が卒業した学校にすることにしました。
あれだけリサーチした結果そうなるんかい！と自分に突っ込みをいれる展開にはなりましたが、歴史も長く、合格率も就職率も高く、卒業生に有名なスタイリストがいる学校に決めました。
そしてそこは東京で名の知れた有名校でした。
どれだけ有名な学校かを図るポイントとしては、先程書いた専門学校を選ぶ時に重要視していた項目と、ネット検索で上位に上がる学校、現役の美容師さんが知っている学校などがあります。
有名な学校に入ってみた結果
学校に通い続けなければ分からない様々なことに気づけたのは良い経験になりました。
まず第一に、美容専門学校とは国家資格の美容師免許を取る為の学校です。
なので入学と同時に毎日国家試験に合格する為の筆記と実技の授業を受けます。
入学前のイメージとしては、自分の感性やセンスを磨けるイメージでしたが実際に通い始めると、みんな同じように学び、同じものを作れるようになる為に毎日授業を受けるというものでした。
私の学校では実技試験の時に校内順位が貼りだされたり、イベントとして校内コンテストや校外コンテストに参加することができました。
実技試験で校内１位になった思い出がありますが、１位だからといって特に良いことがある訳でもなく、校内コンテストは唯一個性が出せる場面ですがそこで優勝しても就職に有利な訳ではありません。
友達といて楽しい、成績が良いと周りに褒められる
そういう嬉しさや楽しさは学生時代の良い思い出としてありますが、学校での成績が凄く良い人が確実に有名店に就職できるという訳ではないですし、有名校ならではのコネで有名店に就職できるケースはほとんどありません。
私の通っていた学校ではほとんどの同級生が地方出身で、なぜ地元の美容学校に通わずわざわざ東京にでてくるんだろうと思って聞いてみたところ、美容室の求人も、有名店の数も圧倒的に多いのが東京だからと言っていました。
働くからには有名店！そして、有名店に入る為には有名校！という考えで地方から出てくる人がとても多かったです。
私は学生時代からヘアメイクさんになりたいと思っていたので、有名な美容師さんの名前も知らず、校内コンテストのゲストで来た〇〇のオーナーの〇〇さんにみんなが興奮する中、一人ポカーンとしているような学生でした(笑)
多くの同級生のように美容室に就職することはないけど、ヘアメイクさんとして頑張るぞ！という気持ちで学生生活を送っていました。
そして、いざ就職活動をする時に先生にヘアメイクさんになりたい！と伝えたことろ…
「え！美容師にならないの！？ヘアメイクさんは美容師免許がなくても働けるとこもあるから、とりあえずは免許が必要な美容師になった方がいいよ！」
と言われました。
なにも知らなかった私は(ヘアメイクで活躍している人も元々は美容師経験積んでいるのか)と思い、美容室の求人を探すことにしました。
求人表を見ていると美容室の求人は1000件以上あるにも関わらず、ヘアメイクの求人は数件しかなく、その差に驚きました。
有名校と言われる学校でもヘアメイクの求人が少ないということは、他はもっと少ないんじゃないか？そして私はいつかヘアメイクさになることはできるのか…と就職前から不安になっていました。
将来が不安な美容学生さんへ
紆余曲折あり、ヘアメイクさんになることができた私ですが、美容を仕事に就きたいと思っている方はどこの学校にするかで人生が大きく左右される訳ではなく、学生時代にどれだけ夢の為に努力するかが一番大切だと思います。
はっきり言ってしまうと学校はどこに通っても大差はありません。
今の時代SNSやオンラインサロン、スクールやセミナーなど多くの媒体で学ぶ機会が増えています。
学生だからまだ早いんじゃないかと考えてしまうかもしれませんが、同じスタートラインに立つ仲間より前にでる為には学生の内から行動する方が確実に良いです。
私自身が学生時代を何もせずに過ごしてしまったからこそ、もっと早くから行動していれば！と強く思ったので、現学生の方には是非早い段階で行動してほしいと思います。
美容学校で多くのことを学べますが、就職したら１からスタートになります。
同期と差をつけたい、いち早くスタイリストになりたいという思いがある方は尚更早く行動するべきです！
もちろん働くなら有名店と考えるのは悪いことではありません。
ですが、美容の仕事は一見華やかに見えますが、とてもきつい仕事です。
美容師の1年以内の離職率が50%、3年以内の離職率が80%ほど、10年以内の離職率は90%となっていて、相当高い離職率だといえます。
私の美容学校時代の同級生も現在はほとんどが美容に関係ない仕事をしています。
思っていたのと違った、こんなに大変だとは思わなかった。そういう方が多いですが、美容は大変な世界です。
有名校、有名店関係なく個人の努力が報われる業界なので、学生の内は美容師免許の勉強を頑張りながらできることをする、働きだしたら学生時代の頑張りで同期と差をつけて、少しでも早くスタイリストになれるように努力する。それが大切だと思います。
ヘアメイクに関しても、美容師さんよりも求人の絶対数が少ない分、即戦力となる人はとても優遇されます。
私が昔働いていたサロンに昼間は美容学生、夕方からはセットサロンでバイトという方がいましたが、その方は学生の内にヘアメイクでスタイリストになり、毎日何人ものお客様のセットをしていました。
現在は美容師をしていますが、美容室の誰よりもセットが上手いと言われたそうです。髪の扱いも同期の人に比べ遥かに慣れているし、学生時代のセットサロンでのバイトがとても役に立たっているそうです。
ヘアメイクガーデンスクールにも学生さんがいますが、ダブルスクールの中コンスタントに通っているので、私も若い内からここまで頑張ってたらなーと羨ましく思います。
ヘアメイクさんになりたいけど、どう頑張ればいいのかわからない、そう思っている方は是非ヘアメイクガーデンスクールのHPも見ていただけると幸いです！
長くなってしまいましたがここまで読んでいただきありがとうございます！
ヘアメイクガーデンスクールの詳細はこちらから⇒ヘアメイクガーデンスクールHP
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