美容師免許を取得するために、美容専門学校について調べている方へ☆*°
前回は、通信課程で実際に行われる授業内容について私の実体験を元に解説しました。
【通信で美容師免許を取得した私が語るシリーズ】はこちらのリンクから!
通信課程(3年間)で国家試験を合格できるのか。
これは通う前も、通っている間も、それぞれのライフスタイルを変えずに通う人たちは、常に不安に感じますよね。
実際にまだ通っていない人は、通信課程の授業内容(通信授業/面接授業)が大まかに解っても、限られた時間で、通信課程でどのように国家試験を合格するための知識と技術を取得していくのか、あまり想像は出来ないと思います。
今回は、そんな人達に向けて、どのぐらいの期間をかけて実技の国家試験3課題の知識と技術を身につけていったのかについて、私の実体験を元に話していきたいと思います!この話が、参考になったら幸いです!
国家試験3課題について
・カッティング(第1課題)
ベーシックなカッティング技法であるレイヤーカットが課題。
モデルウィッグの審査、準備7分、試験時間20分、モデルウィッグの顔面拭き取り1分
・ワインディング(第2課題)
パーマネントウェービングで必要な技術。
ロッドを使った技法。
モデルウィッグの審査、準備7分、試験時間20分、モデルウィッグの顔面拭き取り1分
・オールウェーブセッティング(第2課題)
ヘアカーリング、ヘアウェービングを使用した技術。
モデルウィッグの審査、準備7分、試験時間25分、モデルウィッグの顔面拭き取り1分
それぞれの課題内容や試験時間数を簡潔に説明しましたが、それ以外にも、各課題ごと細かく技術の条件や、衛生上の取り扱い試験の内容も決められています。
また、実際に美容師免許を取得する為に、国家試験で受ける課題は2課題だけです!
第1課題であるカッティングが必須で、第2課題であるワインディング、オールウェーブセッティングのどちらかが国家試験課題となります。
国家(実技)試験が例年2月と8月の2回で行われていますが、試験課題が発表されるのは11月と5月と、どちらも国家試験の3か月前に発表されます。
ここで気づく方もいるとは思いますが、通信課程では夏休みや春休みを使って授業を行うため、3年生の授業が終えても、国家試験の課題は解らないままなんです。
゙…授業が終わっても、国家試験が解らない?゙
とても不思議ですよね。
その後、通信課程の学生はどうしてるかと言うと、自己学習をしたり、国家試験対策のカリキュラムがある学校で学んだりしていました。
私が通っていた通信課程の学生の大半は、国家試験対策のカリキュラムを受けている人が多かったです。
その他授業内容
私の通っていた学校では、国家試験3課題の学びを深めること、受験する上で大切な技術を、その他の授業で、学ぶこともありました。
・先輩の実技の見学
・コンテスターライブ見学
・衛生上の取り扱い特別授業
実際の流れが解らない時点では、ただただ¨速い¨ ¨スゴイ¨ ¨カッコイイ¨等といった目線でしか見れていなかったものも、自分の技術や知識が備わっていくと共に、見る目線も変わり、どのような工程で行っているのか、時間配分、姿勢や目線、道具の種類や配置、などに視点を置いて見るようになりました。
そこから、学ぶ事や、盗める技術も多くありました!
タイムスケジュール
通信課程に通う期間は3年間とありますが、美容実習(国家試験3課題授業)を時間数で言うと450時間(約19日分の時間)だけです。1日6時間の勉強時間で考えても、約75日分の量と、本当にとても少ない時間です。
ここからは、どのような配分で通信課程の学生は、日々学校で練習をしているのか、国家試験対策のカリキュラムとはどういうものなのか、私の実体験を元に話していきたいと思います!
私の国家試験課題はカッティングとオールウェーブセッティングでした。
カッティング(第1課題) タイム20分以内
1年生
ハサミの持ち方、練習
レイヤーカット練習(3.4日程度)…ウィッグ1頭分
2年生
レイヤーカット練習
タイム測定練習…ウィッグ3.4頭分
3年生
タイム測定20分以内
1発切り練習
衛生試験対策
単位認定試験
国家試験カリキュラム
部分別タイム測定
タイム測定15分以内(チェックカット前)
タイム測定20分以内
1発切り練習
衛生試験対策
模擬テスト
受験認定試験
合同模擬試験
…1年生
シザーの持ち方や、コームを使って規定の長さに合わせて切る練習等、切る感覚を身につける程度の練習しかしませんでした!(練習用のカットウィッグを使用)
…2年生
1年生時の復習をした後、タイムを測りながら、一通り切る練習をひたすら行いました!この時は、1頭のカットウィッグに対して、4段階の長さに分けて詰め切りをしながら練習を行っていました。この頃タイム以内で、規定の長さに綺麗に切るのはとても難しかったです。(練習用のカットウィッグを使用)
…3年生
引き続き、詰め切りでタイム測定をしながら一通り切る練習から始めました!(練習のカットウィッグを使用)
本番が近づくにつれ、本番のカットウィッグを使って、1発切りの練習を行います。この時、毛量の違いや、長い髪の毛を規定の長さに1発で切る大変さを経験しました。
…国家試験対策
スキルアップ・技術向上のために、タイム測定時に、部分別でタイムアタックを入れたり、仕上げに入るまでの速度を上げる練習を行いました!その他にも、本番に向けて自分自身のペースで、詰め切り練習や、1発切り練習を行いました!
ワインディング(第2課題)タイム20分以内
1年生
ワインディングウィッグカット
ブロッキング、上巻き、下巻き練習
ロッドの配列と構成
全頭巻く練習
ワインディング構成と注意点
衛生についての説明
2年生
タイム測定練習
タイム測定25分以内
3年生
部分別タイム測定
タイム測定20分以内
衛生試験対策
単位認定試験
国家試験カリキュラム
国家試験課題ではない為なし
…1年生
ワインディングを行うために、一から基礎知識を学びます。知識や技術の土台作りがとても大切で、念入りに時間が費やされました!覚えて、身につけることがとても大変だったのを覚えています。また、手の感覚が衰えないよう、自宅で出来る練習方法等も教えてもらいました!一通りの知識を身につけたあとは、タイム測定なしで、一通り全頭巻く練習を行いました。
…2年生
まずは、何分で仕上げることが出来るのか、タイム測定をしながら練習を行います。この頃、私は全頭仕上げるのに40分以上かかってました。(苦笑)これを繰り返すことで、技術を身につけたりタイムを上げたりしました。この頃には、仕上がりが汚くても、25分以内に終わるようなりました!
早い人は、仕上がりは汚くても、2年生の終わりにはタイム内(20分以内)に入る人もいました!
…3年生
今まで25分だったタイム測定を、本番と同様の20分以内に終わらせられるようタイム測定を行います!更に、技術を変えないまま、部分別でタイムアタックを入れるなど、完成するまでの速度をあげる練習を行いました!
オールウェーブセッティング(第2課題)タイム25分以内
1年生
ウィッグカット
下準備(根元つぶし・毛先パーマ・毛量調整)
フィンガーウェーブ7段構成
スカルプチュアカール
ウェーブ理論・注意点
ウェーブとカールの関連
ウェーブ構成
2年生
下準備
ウェーブ構成復習
フィンガーウェーブ復習
カール構成復習
構成全頭
3年生
下準備
タイム測定25分以内
衛生試験対策
単位認定試験
国家試験カリキュラム
下準備
部分別タイム測定
タイム測定25分以内
衛生試験対策
模擬テスト
受験認定試験
合同模擬試験
…1年生
オールウェーブセッティングに使う、ウィッグの準備から始まります!下準備をする学校としない学校に分かれるとは思いますが、私の学校ではありました。これをすることによって、ウェーブやカールがとてもつきやすくなりました!その他にも、一から基礎知識を学びます。1年生の段階で全ての内容は終わりませんでした。
…2年生
パーマがゆるくなってしまうため、始めに、再度下準備を行います。その後、1年生に引き続き、教わっていない部分の基礎知識を学び、復習も行いました。色んなカールがあるため、とても時間がかかりました!
全て教わってから、全頭構成通り作る練習を行いました。2年生の段階ではタイム測定は、ほぼほぼしていなかったと思います。
…3年生
本番に向けて部分的に、再度下準備を行います。やりすぎてしまうと、良くないため、ほとんどの人が、部分的にやっていました!その後は、ひたすらタイム測定を25分以内で行いました!タイム測定が終わると、先生からの指導が入り、苦手な部分の練習だけを何度も行います。更に、技術を変えないまま、部分別でタイムアタックを入れるなど、完成するまでの速度をあげる練習を行いました!
…国家試験カリキュラム
スキルアップ・技術向上のために、タイム測定時に、部分別でタイムアタックを入れたり、ここで仕上げに入るまでの速度を上げる練習を行いました!
その他にも、より強化して苦手な部分の確認等、細かい手直しをしていきます。また、仕上げ作業に必要な技術や道具の使い方等学んでいきました!
更に、最終毛髪調整(下準備)を行いました!オールウェーブセッティングでは、下準備って大事なことに気付かされました!
以上が、私が学んできた1年生~3年生、+国家試験カリキュラムの内容です。
全ての課目において、1人で仕上げられるようになるのは3年生になるまでかかりました。
その為、1.2年生の頃は、完成図が何となく頭に残る程度で、本当にこれで試験を迎えることができるのかとヒヤヒヤしていたのを覚えています。
3年生では、国家試験を合格するために必要な技術を学んでいましたが、国家試験カリキュラムで学ぶことは、試験に必要な技術が多く含まれていて、自己学習が苦手な私も、高得点を目指してる方も、お金は別途かかりますが必須授業に感じました!
衛生試験対策も含まれた模擬テストや本番に近い試験なども多く組み込まれており、あがり症や、本番前の経験を積みたい方にも必要な時間だと思われます!
また、3年間を通してほとんどの学生が口を揃えて言うことがありました。
もっと面接授業(スクーリング)期間以外で、維持できる練習をすればよかったと、実際に差が開くのも、自宅や職場での練習量の違いでした。
学校ごとに、やり方も時間配分も変わることはあるとは思いますが…ここまで、どのぐらいの期間をかけて実技の国家試験3課題の知識と技術を身につけていったのか、私の実体験を元に解説しました。この記事が参考になれば幸いです!
次回は、面接授業(スクーリング)期間以外に出来ること、自宅学習・自己学習方法等について詳しく話していきたいと思います。
またヘアメイクのプロに最短でなる方法として、通信課程に通いつつヘアメイクスクールに通うことをお勧めします!
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