今回は前回に引き続き【綺麗なコテ巻き】を作り方を徹底解説していきます。
前回は<綺麗な巻きを作るには巻かない部分を綺麗にすること>について解説しました。
コテ巻き講座なのにストレートアイロンの説明なの!?と驚いた方もいらっしゃると思いますが、ヘアメイクにおいてどんな髪型でも下準備は大切なので、必ずコテで巻く前に癖の有無をチェックしましょう!
前回の記事をまだ読んでいない方は【コテ巻きVo.1】からお読みください。
それでは【コテ巻きVo.2】に入ります!
何をもって【綺麗な巻き】と判断するのか
まずは何をもって【綺麗な巻き】と判断するのか、その基準から説明していきます。
もちろん大前提としてコテ巻き1つでも基準はいろいろあります。教え方も人によって様々です。
十人十色なコテ巻きですが、基準は様々です!以上!となると余りにも無責任なので、例として私が講師を務めるHairmake Gardenのスクールのチェックリストを公開したいと思います!
《Hairmake Gardenスクールコテ巻きチェックリスト》
・全体のカール感が均一に巻けているか
・巻きがえぐれていないか
・巻きのツヤ感が出てるか
・巻きの高さが揃っているか
・毛先までしっかりカールがついてるか
このチェックリストはコテ巻きだけではなく、ヘアメイクにおける全ての技術1つ1つにあるんです!
Hairmake Gardenではこの項目を作る際、たくさんのスタイリストと話し合い意見を交換し「何が綺麗なのか」を追求し続けた結果できあがりました。
Hairmake Gardenスクールのその他のカリキュラムなど詳細はこちらをご覧ください!
テストではこの他にも時間内に巻けるか、髪の毛を雑に扱っていないかなどの項目もありますが、ここでは【綺麗な巻き】に特化した項目のみを挙げています。
このチェックリストを踏まえてコテ巻きを解説していきます。
1.綺麗な巻きを作るにはコテの角度に気を付ける
チェックリストの1つ目と2つ目の
・全体のカール感が均一に巻けているか
・巻きがえぐれていないか
この2点をクリアする為には【コテの角度】が重要です。
下の画像の〇と✖の違いの説明をします。
今までにGadenで面接してきた経験者の方々で、技術チェックの巻きおろしをほとんどの方が✖の角度でコテ巻きをしていました。
✖と言っても、このコテの角度が絶対にダメな訳ではありません。
しかし〇の角度と✖の角度では巻きに大きな差ができてしまいます。
【〇の角度と✖の角度の違い】
・〇の角度で巻くとカール感の強い巻きになる
・〇の角度で巻くと巻きの持ちがいい
・〇の角度で巻くと巻きがえぐれない
・均一な巻き=同じ角度で巻くこと
コテ巻きを教える時に、よく「頭皮に対して垂直に」「頭皮に対して平行に」などというフレーズがでてきますが、私自身アシスタント時代にどこが垂直なのか平行なのか理解できず悩みました。
なにせ頭って丸いから場所によって垂直も平行も違ってくるじゃん!て感じで練習すればする程混乱したのです。
なのでそんな難しい説明は省いて一言で言うと
「ウィッグで練習する場合はクランプと平行に!人の頭で練習する場合は自分の足と平行に!」
これだったら、迷うことはなくなりますよね。
正しい角度で巻いてみました
この正しい角度でコテを入れた巻きが…
こちらです!
・全体のカール感が均一に巻けているか
・巻きがえぐれていないか
この2つの項目をクリアできています。
左右で巻き比べてみました
巻きのえぐれに関してどういう意味だろうと思っている方もいると思うので後ろの毛を全て巻いてみました。
赤い線から左側は正しいコテの角度で巻いたもので、右側はコテを倒して巻いたものです。
左側は巻きが均一な為全体のボリューム感が一定であり隣り同士の毛の間に隙間がほとんどないのに対し右側はワンカール目(一番上のカール)部分に隙間が目立ちます。この隙間が巻きのえぐれです。
コテを倒して巻くとワンカール目がえぐれる→えぐれたことによりワンカール目だけボリュームがでてしまう
そんなに違いなくない?と最初は思うかもしれません。
しかし初めの方に書いたチェックリストの内まだ2項目しか解説できていないのです。
・巻きのツヤ感が出てるか
・巻きの高さが揃っているか
・毛先までしっかりカールがついてるか
この3つまで理解できて初めて写真の左右の違いが見えてくるのかなと思います。
残りの3つについては次回以降解説していきたいと思います。
それでは次回、<ヘアメイクのプロが教える!> コテ巻きVo.3 <徹底解説>をお楽しみに!
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