「ストレートアイロンで波ウェーブを作りたいのに、何度やっても上手く出来ない…。」
こんな悩みにお答えします。
波ウェーブが出来る原理内巻き”と”外ハネ”の繰り返し
波ウェーブが出来る原理は、”内巻き” と”外ハネ” の繰り返し
波ウェーブは、上からアイロンを滑らせていく方法と、下からカールを作っていく方法の2種類があります。
どちらの方法を取っても良いのですが、波ウェーブが出来る原理は、『”外ハネ” と “内巻き” の繰り返し』になります。
そして、波ウェーブでとても重要になるのが、『毛先を”外ハネ” ”内巻き” どちらにさせたいか?』です。
毛先を可愛く仕上げるには、下から作っていくと上手くいきます
慣れている人なら、上から波ウェーブを作っても、髪の長さやアイロンの幅などを見極めて、毛先を思い通りのカールにする事が出来ますが、慣れていないとそうはいきません。
毛先を思い通りのカールにさせたい場合は、下から作ると良いです。
私も始めは、波ウェーブは何度も失敗を繰り返しました。
その失敗談と改善方、そしてキレイに波ウェーブを作る事が出来るやり方をまとましたので、参考にしてみて下さい。
失敗談 1.《力を入れすぎ》
何度自分の髪で練習していても全く出来なくて、気付かないうちにどんどん力が入っていってしまいました。
そのため、最終的には頭皮がちぎれるんじゃないかと思うぐらいにギューギューと引っ張ってしまい頭が痛い上、カーブを付けているはずなのに、なぜか髪はどんどんストレートになっていきました。
じゃあ、どうすればいいかというと?
力は全く必要ないんです!
失敗談2. 《何度も同じ場所に熱を入れてしまう》
思うように出来ないからと、何度も繰り返し同じ場所でやればやるほど、どんどんおかしくなっていく。
そして、こちらもなぜかストレートになっていくばかり。
私はその当時、「一度熱を当てた髪に、その後どれだけの熱を当てても全く意味がない。」という事を知りませんでした。
これは、『熱編成』という現象です。
髪はタンパク質で出来ています。
そしてタンパク質は、“熱を加えると形が変わる”という性質を持っています。
『生卵に熱を加えると、茹で卵に変わる』と、イメージして頂くと分かりやすいかと思います。
1度熱を当てた髪は、茹で卵のカチカチ状態なので、何度熱を当てても逆効果なのです。
じゃあ、どうすればいいかというと?
1度で成功させる or 濡らして乾かしてから、もう1度やり直す。
波ウェーブを一緒に作ってみましょう
ここからは、波ウェーブが出来る原理を、ウィッグを使って説明していきます。
上記で説明したよう、まずは毛先を ”内巻き” ”外ハネ”、どちらにしたいかを決めます。
ここでは、全てを内巻きにしていきたいと思います。
アイロンと鏡を用意できる人は、一緒にやってみましょう。
それでは、アイロンを160度〜180度に設定します。
■毛先をアイロンで内巻きにします
まず、下のほうの毛だけを残し、残りの毛はダッカールで留めておきます。
そして、アイロンで挟める量だけの毛束を取ります。
※この時、毛束の量が多すぎると、全ての髪に熱が当たらず、キレイなウェーブを作る事が出来ないのです気を付けましょう。
利き手でアイロンを持ち、逆の手で毛束を平らに持ちます。
アイロンを持っている手首を、顔に向かって内側にくるっと返して、カールをつけます。
※この時、力を入れずに、アイロンを滑らせるようにする事がポイントです。
まず、内巻きが出来ました。
■次に、今の内巻きの上に、外ハネを作ります
利き手と逆の手で、外ハネを作りたい所より上の部分を持ちます。
この時も必ず、毛束は平らに持ちましょう。
そして今度は、顔から外側に向かってアイロンを滑らせます。
内巻きの上に、外ハネが出来ました。
■その上に、また内巻きを作ります
先程と同様の工程で、利き手と逆の手で毛束を持ち、アイロンを顔の内側に向かって滑らせます。
これで、波ウェーブが出来ました。
このように、内巻き→外ハネ→内巻き、の重なりが、波ウェーブの原理となります。
下の毛を全てウェーブにしたら、次にその上の段を作っていきます。
■毛束は横に分けます
このように横に分け取っていきます。
■手首の返し方が重要
手首をグイッと急カーブに曲げると、しっかりした波ウェーブになり、なだらかなカーブにすると、ゆるいニュアンスの波ウェーブになります。
右がしっかりめに作った波ウェーブ、左が緩やかに作った波ウェーブです。
アイロンのカーブを使い分ける事が出来れば、自分の好みの仕上がりにする事が出来ます。
■仕上げ
表面の毛は特に見える部分なので、自分の作りたいウェーブをしっかりイメージして作りましょう。
手首を返す角度や、熱を当てる時間などで、ウェーブの大きさや形はかなり変わってきます。
何度も練習して、自分の好みの波ウェーブを作れるよう、コツを掴んでいきましょう。
始まりは、外ハネからでも、もちろんOKです。
ここでは内巻き始まりで説明しましたが、外ハネ始まりにしても良いですし、外内MIXでも可愛いです。
いろいろ試してみましょう。
まとめ
それでは、波ウェーブのやり方をまとめます。
●ウェーブは、毛先から作る
●コテを滑らせる時は、とにかく力を抜く
●1度熱を当てた髪は固定されてしまうので、何度も熱を当てても逆効果になる
●下から、横に分けていきながら作っていく
●髪の量は、アイロンで挟める幅で取る
●手首の返し方で、ウェーブの仕上がりは変わってくる
●表面の毛はとても重要なので、しっかりイメージして作りましょう
慣れたら、上から作ると早いです
今回は波ウェーブの原理を説明するために下から作りましたが、慣れてきたら、上からするすると滑らせるようにすると、時短で仕上がります。
ですがまず始めは、手首の返し方やアイロンの滑らせ方をしっかり意識して、『内巻き』『外ハネ』をしっかり作れるよう、ゆっくり練習しましょう。
時間は少しかかりますが、急がば回れです。
1つ1つ、しっかり身につけていきましょう。
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