美容師免許を取得するために、美容専門学校について調べている方へ☆*°
前回は、面接授業(スクーリング)期間以外に出来ること、自宅学習・自己学習方法等について、私の実体験を元に解説しました。
【通信で美容師免許を取得した私が語るシリーズ】はこちらのリンクから!
これまでは、美容専門学校について、スクーリング(面接授業、通信授業)について、道具の種類、自宅学習・自己学習方法など、様々な内容を話してきました。全ての内容が本番の試験に繋がってくる内容ですが、今回はより実技試験の合格率を上げるためのポイントを話していきたいと思います!
実技試験の合格率を上げるために、練習だけでなく何か必要かと言うと、私は衛生準備対策だと思っています。
そこで今回テーマは、本番に向けての衛生準備・試験準備のポイントについてです!私の実体験を元に話していきたいと思います。この話が参考になったら幸いです!
衛生準備対策が大事な理由
なぜ実技試験の合格率を上げるために、衛生準備対策がポイントになるのかと言うと…
そもそも試験の課目内容に、衛生上の取り扱い試験も組み込まれているため、手を抜けないからなんです!ここで、採点基準を下回ってしまうと、どんなに実技の技術が上手であっても、不合格にさせられてしまいます。その他にも、衛生準備対策をしっかり行うことで、美容師免許取得後に必要な知識が身に着いているというメリットがあります。
・清潔さを身につけることが出来る。
・配置を工夫することで作業の効率を良くさせる。
・衛生の基礎を学ぶことが出来る。
(=美容業で必要な知識を身につけることが出来る。)
衛生準備対策は、どれも今後にも活かせることですよね!
衛生上の取り扱い試験内容は、受験案内で2ページにわたって、こと細かく説明されていますが、美容専門学校でももちろん教わる内容だと思います。採点は、衛生実技試験委員にて行われます。
様々な会場で、様々な衛生実技試験委員の人が採点しますが、ゆるい衛生実技試験委員もいれば、細かく見る衛生実技試験委員もいるため、完璧を求める方がいいでしょう。
衛生上の取り扱い試験内容について
衛生上の取り扱い試験内容については、以下のように大きく分けられています。
・身体に関すること
・服装に関すること
・準備時間中の遵守事項
・準備及び課題作成作業共通の遵守事項
・課題作成作業中の遵守事項
・課題作成終了後の遵守事項
ここからは、私が教わった内容で簡単に説明していきたいと思います!
・身体、服装に関すること
髪の毛…顔周りや上半身の衣服にかからないよう、ワックスやピンを使ってきっちり綺麗にまとめます。
結べない短い髪型の人も、きっちり綺麗にまとめていました。
爪、手指…爪は短く(1mm以下)、清潔保つ。
深爪くらいがいいと私は言われていました。爪があるのとないので、技術にも大きく関わってくるので、練習のうちから爪がない状態に慣れておくといいと思います。マニキュアが残っていることは絶対にNGです。
怪我については、怪我の大きさに応じて絆創膏、指サック、ゴム手袋で事前に処置をしておきます。
洋服…清潔で作業のしやすいもの着用すること、タイトスカート、大きな破れ裂け目のあるもの、膝が露出するものはNG。白衣から袖が出ているのも駄目と教わっていました。
ズボンはくるぶしよりは短め(靴に付かないようにするため)、靴下は肌が見えないよう長いソックスを履くよう言われていました。
靴…厚底靴、ハイヒール、サンダルやスリッパはNG。
その他…ネックレス、時計、指輪などの装飾品は付けない。
開始前の道具の配置、道具の清潔さ、道具の種類について
衛生道具で必要な物
・タオル…消毒済のシール必須
・絆創膏
・ゴミ袋…汚物入れのシール必須
・消毒薬(ウェットティッシュ.エタノール成分有)…消毒薬のシール必須
・台皿…どの角度から見ても消毒済み、使用済みと分かるように4ヶ所にシールを貼るよう言われてました。
カッティング
※カッティングの道具+衛生道具
(クランプ、ウィッグ、ビニールシート、床用タオル以外の写真です。)
注意点…シザーのキャップの外し忘れをしない!
ワインディング
※ワインディングの道具+衛生道具
(クランプ、ウィッグ、ビニールシート、床用タオル以外の写真です。)
注意点…ペーパー(ペーパーハウス)は机に直置きしない!
ロッドケースの蓋は重ねては行けないため、必ず外す。
ロッドケースの中も1度全部出して綺麗にして、消毒済のシールを4ヶ所貼る。
オールウェーブ
※オールウェーブの道具+衛生道具
注意点…ステンレスピンの場所、ダブルピンの場所に注意!
机に出す時はローションの蓋を外し忘れない!
実技試験の作業中の道具の扱い方、終了後の道具の扱い方・配置について
とにかく私の学校では、衛生上取り扱い試験は厳しく見られていました。
・ゴミ袋に入れて良い道具、悪い道具を把握しておくこと
・机の上が清潔か(使った道具が置きっぱなしになっていないか)
・床の状態が清潔か(落ちたままの道具が置きっぱなしになっていないか)
・道具を落とした場合の対処の仕方
・消毒済み、使用中の台皿を間違えて置いていないか
・台皿から道具がはみ出ていないか
etc…
※道具を落としてしまった場合
拾わなければいけないものについては、以下のやり方を練習のうちから行っていました。
落としたものを適切な方法で消毒をする。
大きな声ではきはきと。
「衛生委員!」挙手
衛生実技試験委員に自分の存在に気付いてもらう。
「落としましたが消毒しました!」伝える
衛生実技試験委員が「どうぞ。」などの返事をしてから、使用したり、元の場所に戻すなどして作業に戻ります。
私が本番にあたった衛生実技試験委員が緩かったのは、ここだけの話です。ただ、私の会場はとても大きく、約10人ぐらいの受験生に対して1人の衛生実技試験委員がそれぞれ割り振られていたようで、自分の担当の衛生実技試験委員に気付いてもらうことの方がとても大変でした。実際に、私は本番でシザーを落としてしまい、衛生実技試験委員を呼ぶことになりましたが、大きな声で3.4回呼んで、やっと気付いてもらえたくらいでした。
特徴的な手入れ方法
シザー…ハサミの隙間に毛クズが入っていたら駄目、刃がかけていても駄目
水ゆすぎも良くないため、この道具を使って、毛クズなどを出したり、滑りを良くしていました!
コーム…毛残り駄目、水垢や使用感のある色に変わっているのも駄目
お湯と歯ブラシと石鹸を使って、汚れや水垢を掃除をしていました!コームの歯先は折れてないか、目も広がったりしておらず綺麗な状態かも確認してました!
ステンレスピン、ダブルピン…錆びているものは使用駄目。毎回ピンを開いて確認したりしてました。
タオル…毛クズやゴミがついているのは駄目。本番は新品(本番用)を用意してました。
スプレイヤー…水垢がついていてら駄目。
ローション…ローション、水垢が残っていたら駄目。歯ブラシで細かいところまで綺麗にしておく。
練習での衛生対策、本番での衛生対策の違い
練習も、本番も衛生対策の内容(衛生上取り扱い試験内容)はほとんど一緒です。
本番での衛生上取り扱い試験準備では、試験用バッグの詰め方がポイントになります。
本番の課題、順番に合わせて詰めなければいけません。この内容は次回の記事でお話をしていきたいと思っています!
簡単なようで、こと細かく決まりがあるのは大変ですね。
ここまで、本番に向けての衛生・試験準備のポイントについて私の実体験を元に解説しました。この記事が参考になれば幸いです!
次回は、試験当日について詳しく話していきたいと思います。
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