最近は、ゆるくナチュラルなスタイルが流行のため、ホットカーラーを使う人をあまり見かけなくなりました。
ホットカーラーは、昔の美容室や、40代、50代以降の女性が使っているイメージがある人もいるかと思います。
本記事では、コテとホットカーラーの違いや、コテにはないメリットなどをまとめました。
直毛でカールが付かない人、軟毛や毛量の少ない人にもホットカーラーはオススメの道具ですので、最後までお付き合い下さい。
ホットカーラーのメリット
■温度が低いため、髪が傷みにくい
コテで温度調整をする事も出来ますが、このブログでも何度も書いているよう、低温で巻いてしまうとカールが付きにくく取れやすくなってしまうので、180度前後の高温で巻く事を勧めています。
コテで一気に髪に熱を与える事で、短時間でしっかりとしたカールを付ける事が出来ますが、その分、髪は傷みます。
ホットカーラーは、電熱で温めたカーラー(メーカーによって、約90度〜110度)を髪に巻き付けたら放置して、熱が冷めていく時にカールが付くので、コテと比べると髪へのダメージが少ないです。
■根元を立ち上げる事が出来る
コテで根元を立ち上げる事も出来なくはありませんが、火傷をしてしまう可能性があるのと、手が疲れてしまうので、長時間コテを当てている事は難しいです。
一方、ホットカーラーは低温で、根元までカーラーを巻き付けた状態で放置する事が出来るので、しっかりとした立ち上がりを付ける事が出来ます。
特にショート〜ミディアムぐらいの長さだと毛の重みが少ないため、立ち上がりがダレにくくボリュームが出やすいです。
■慣れれば時短にもなります
コテで巻く場合、《髪を巻く→熱を加えるために待つ》を繰り返します。
ホットカーラーで巻く場合、《巻きたい所にカーラーを巻く→熱を加えるために放置する》という工程になります。
つまり熱を加えている間に、メイクなど他の事が出来ます。
ホットカーラーを巻く事に慣れてしまえば、時間を有効に使う事が出来ます。
カール感の違い
写真で、コテとホットカーラーの巻きの違いを見てみます。
この写真は、巻いた後に手ぐしでザックリとほぐした状態です。
低温でじっくり時間をかけて髪に熱を伝えてクセ付けていく事で、ホットカーラーだと毛先までしっかりとカールを付ける事が出来ます。
手ぐしを通してもカールが崩れていないのと、トップやサイドもふんわりしています。
もっとゆるいニュアンスにしたい場合は、熱を加える時間を1〜3分ほどにしてカーラーを外せば、ナチュラルに仕上げる事も出来ます。
■カールが付きにくい人には優秀アイテム
毛先にしっかりとしたカールが付くというのは、崩れにくい巻きを作る事が出来るという事です。
なので巻きが取れやすい人は、ホットカーラーを使う事でカールが長持ちします。
デメリット
■練習する時に、腕が疲れる
トップに巻きつける時には、腕を上げなければ出来ません。
特に髪が長い人だと、かなり手を高く上げていなければいけないので、慣れるまでは腕が疲れます。
■慣れるまで、時間がかかる
これはコテやアイロン、どんな道具にでも言える事ですが、ホットカーラーも同じく、慣れるまでには時間がかかります。
何でも始めは上手くいかないかと思いますが、コツを掴めるよう、練習しましょう。
次で、失敗しにくいカーラーの簡単な巻き方について解説します。
ホットカーラーの種類と巻き方
■種類
サイズはこの3種類になります。
もっと小さい物から大きい物までありますが、この3つが一般的によく使われています。
サイズによって巻きに大きな違いが出るので、なりたいスタイルによって大きさを変えると良いです。
■巻き方:初心者向けです
プロ向けの基礎の巻き方がありますが、基本的には顧客に対して施術を行うやり方になります。
ここでは、自分で巻く場合のやりやすい方法を紹介します。
- 髪を取る量は、カーラー幅の縦と横、同じ幅で
- カーラー幅と同じ量で髪を取ります
- 毛先を残して、後ろからカーラーを当てます
- 毛先をカーラーに巻きつけます ※この時、毛先が折れないように注意して下さい!
- 軽く髪を引っ張るようにして、両手でカーラーを巻きつけていきます(写真では見やすいように片手で持っています)
- 根元に向かって巻き付けていきます
- カーラーが頭皮についたら、ピンで固定します
毛先が折れた状態で巻き付けてしまうと、そのまま熱が入ってしまうのでご注意下さい。
■トップにもっとボリュームを出すやり方
- 毛束を取ったら、髪を出来るだけ前に倒します ※毛束を前に持ってくる事で、毛流れが前へ行くように熱を当てるので、根元が毛流れに逆らい立ち上がります。
- 毛先をカーラーに巻きつけ、軽く毛を引っ張りながら両手でカーラーを巻いていきます
- 頭皮についたらピンで留めます
- かなり根元が立ち上がります
毛流れを逆らわせるほど、根元は立ち上がります。
●逆にトップにボリュームを出したくない場合は、毛流れに逆らわずに巻きましょう
■毛先だけ巻いでも可愛いです
1〜3が内巻き、4〜6が外巻きのやり方になります。
- 毛束の内側にカーラーを当てます
- 毛先をカーラーに巻きつけます
- カールを付けたい位置まで巻いて、ピンで留めます
- 毛束の外側にカーラーを当てます
- 毛先をカーラーに巻きつけます
- 同じくカールを付けたい位置まで巻いて、ピンで留めます
左がカーラーを外した状態で、右が手ぐしを通した状態。
ナチュラルな仕上がりになり、ピンで留めるだけでも可愛いです。
これらは全て、35mmの太いカーラーで巻いているのでゆるいニュアンスになります。
30mmや25mmで巻くと、カールがもっと細かく、強い巻きになります。
■ボブへア
全てを内巻きにすればワンカールになり、外巻きにすれば外ハネにする事も出来ます。
購入する際の選び方
■試してみたいけど、自分に出来るか不安
2個から購入可能です。
『まずは試してみたい』という人は、2個や4個セットを購入して、自分に合っているなと思えたら、少しずつ買い足していくと良いです。
■サイズ選び
どんな長さのの場合でも、まずは35mmの太いカーラーから試してみるのが良いかと思います。
カールが大きいのでナチュラルに仕上がり、また、トップも大きく立ち上げる事が出来ます。
扱いに慣れてきて、もっと強いカール感が欲しいと思ったら30mmを購入してみましょう。
■前髪用
メーカーによっては、前髪用の楕円形のホットカーラーもセットになっている物もあります。
35mmが1つ、30mmが2つ、楕円形が1つの、4個セットで売っている物なんかもあります。
■最新ホットカーラー
韓国でシースルーバングが流行し、それが日本にも浸透しました。
韓国の若い女の子達は、前髪のカールを常にキープするために、マジックカーラーを持ち歩いているそう。
そこで韓国で話題になったのが、USBホットカーラー。
電源さえあれば、充電して熱を加える事が出来る、持ち運び用カーラーです。
ストッパーと一体型になっていて、ポーチやバッグに入れて持ち運び可能。
2〜3分で温まるので、気になったらすぐに前髪直しやトップのボリューム出しに使える優れものです。
▼日本でも2年ほど前から発売
USBホットカーラーは、基本的には前髪用として発売しているので1個売りです。
始めはPLAZAなどから発売されていて、今ではネットでも気軽に購入できます。
ストッパーの種類
基本的なストッパーの形は、ピン型とクリップ型の2種類になります。
クリップ型の方が留めやすいので初心者の人には使いやすいですが、固定する力が弱いのがデメリットになります。
個人的には、しっかり留める事の出来るピン型がオススメです。
■ピン型ストッパーの留め方
見える位置に付けてしまうと、おもいっきり跡が付いてしまうので、『カーラーと頭皮の間』に留めるようにしましょう。
使った事がない人は、試してみる価値ありです
こちらは、35mmで全頭を巻いた写真です。
(ほぐしてない状態)
ウィッグの毛量が多いのもありますが、かなりボリュームのある仕上がりで 、カールもとても強いです。
繰り返しになりますが、巻きが取れやすい人や、トップやサイドにボリュームが出にくい人は試してみる価値ありです。
初めての道具に慣れるまで、やりたいヘアアレンジが出来るようになるまでには何度か練習が必要です。
ホットカーラーも、慣れるまでには時間がかかると思います。
ですがメリットが多いので、『最初は前髪だけ』、『トップのボリュームを出すのに1つ使ってみる』など、まず少しずつから試してみましょう。
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