【東京都立川市のヘアメイクスクール ヘアメイクガーデンスクールの講師が語る】私がヘアメイクになるまでの道のり Part1

【Blog】

ヘアメイクスクールの講師として多くの生徒さんと関わり、様々な悩みや疑問に向き合ってきましたがヘアメイクのお仕事は、他の美容のお仕事に比べ将来のビジョンに不安を抱える方がとても多い印象です。


今回も講師の視点からこれまで聞いた多くの悩みや疑問と同じ思いを抱えてるいる方の参考になればと思いBlogを書きました。


今回は生徒さんから

【先生はどうやってヘアメイクさんになったんですか?】

という質問をいただきました!


それについて詳しく解説していきたいと思います!

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美容専門学校に行こうと思ったきっかけ

小学生の時から高校時代2年生までの将来の夢は考古学者でした!(笑)

歴史大好きでエジプトで考古学の仕事をしたい!と幼い頃から思っていて、高校卒業後は大学に進学して考古学を学びたいという明確なプランの下、高校生活を送っていました。

しかし、高校2年の時に友達の影響でヴィジュアル系バンドにドハマり!

バイト代を全てライブに行く為の資金にしていました(笑)

その中で綺麗なもの、派手なものを見ていく内に(このメイクやヘアを作っている人って凄いなぁ!)と思う様になりました。

好きなものをとことん追求したい精神の私はネットや雑誌を読み漁り、見様見真似でメイクや髪型を作っていました。

そして進路を決めなければという頃に、雑誌で好きなバンドのメンバーがスッピンを公開し、メイクとヘアを作り上げていく企画を目にした時、ビフォーアフターの違いに驚きすぎて「人ってこんなに変われるの!?楽しそう!!」と思い、考古学者の夢を捨て美容専門学校に行くことに決めました。

美容専門学校での生活

周りに美容業をやっている人がいなかった為たくさんの美容学校へ見学に行き、最終的に決めたのは都内で有名な学校でした。

美容学生と言えば派手で個性的な見た目を想像していましたが、私の通った学校は髪の色は8トーンまで、サンダル禁止など細かいルールがありました。

私はそれほど真面目な訳ではなかったので(笑)、興味のある授業は一生懸命、そうでない授業は正直適当に過ごしていました。

しかし、同じクラスにはやる気があって、有名な美容室に入りたいと思っている人が多かった印象です。

私自身卒業後ヘアメイクの仕事をしたいと思っていたので、とにかく美容師免許が取れればOKと考えていた為周りの友達との温度差を感じることもありました。

学生時代から、「そもそも学校卒業できるの?」とか、「働きだしてもすぐ辞めそう。」など、友達からは散々なことを言われていました(笑)

そして授業で【特殊メイク】を初めてやった時にこういうことがやりたかった!と感動し、先生にたくさん質問したり、家でも練習するなど、やる気満々だった私にショックな出来事が起こりました。

何回も授業を受け、やっぱりこういう道に進みたいと確信した頃、特殊メイクの先生(当時は外部から特殊メイクの講師を呼んでいました)に「私も特殊メイクで働いていきたいんですけど、特殊メイク業界は求人多いですか?」と聞きました。

すると、「私自身特殊メイクの専門学校でも講師をしているけど、その学校の中でも特殊メイクだけで生活できるようになる人は100人に1人くらいですよ。」と言われました。

ヘアメイク業界は美容室と違い、スタイリストのアシスタントに付きながら修行して少しずつ仕事を振ってもらって一人前と認められたらスタイリストの元を離れ個人で仕事をしていくという風潮が未だに多くあります。

もちろんアシスタント時期はお給料0円なんてこともあり、それが特殊メイクの業界のみに絞ると更に狭き門なのです。

夢いっぱいの学生時代に現実を教えてもらって良かったと後々思いましたが、そう言われた時はショックでした。

ヘアメイクになりたいと思いつつも具体的にどんなヘアメイクさんかと言われると、漠然としていて、特殊メイクやヴィジュアル系のヘアメイク、キャバクラなどの夜のお仕事のヘアメイクなど、やりたいことはたくさんありました。

そんな時学校の友達に「キャバクラのヘアメイクのバイトしてみない?」と言われました。

学生時代にそんなことができるの!?と驚きましたが、私が学校でヘアメイクになると言って回っていたのが良かったのか「知り合いに声かけてもらったんだげど、俺はヘアメイク全然できないし、○○(私)ならヘアメイク得意だからできるんじゃない?」とのことでした。

何事も挑戦と思い紹介されたキャバクラに行くとスタッフさんに「女の子がヘアメイクルームに入って来るまで待機してて」と言われました。この待機時間は人生でも上位に入る緊張感でした(笑)

そしていよいよヘアメイク開始となり、キャストさんと対面。その当時はまだ盛り髪が流行っている時で逆毛たっぷり、髪の毛グリングリンに巻く、盛り盛りでとにかく大きくというオーダーが多かった為、美容学生でヘアメイクが趣味の私が対応できる訳がありませんでした。

時間もすごくかかってしまい、出来上がったものも綺麗とは言えないもので、バイトが終わってからめちゃめちゃ落ち込みました(笑)

しかし、落ち込んだと同時に、ヘアメイクって楽しいと改めて実感しました。

そして、いよいよ就活スタートとなった時に、先生に「ヘアメイクの道に進みたい。」と話しました。

そうしたら、「え?せっかく免許取るのに美容師にならないの?とりあえず美容室に就職して、その後にヘアメイクの仕事しても遅くないよ。」と言われました。

なにも知らない私は、(そういうものなのか!)と素直に受け入れ学校に来る求人票とにらめっこしていました。

求人票を見ると全国各地から1000件以上来る求人の90%は美容室のものでした。

残りの10%は美容部員や、ネイル、エステ、ヘアメイク、美容業者などで本当に少ない印象でした。

先生の話からも求人の一覧からも美容師になるのが普通なんだと思い込み、家の近くの美容室に面接に行き、そのまま採用となりました。

そしてこれはどうしようもないことなのかもしれませんが、1つの美容室に面接に行くと合否が出るまで他の美容室の面接を受けることができないのは、一般的な就職活動と大きく違う部分だと思います。

有名店狙いの学生は夏頃に面接を受け、第一面接、第二面接、と進んでいきます。

そして他の有名店も同時期に面接を行っている為、途中で不合格だった場合【有名店に入る】という目標は達成できないシステムになっています。

倍率がとても高い有名店は入れたら奇跡のようなものなので、不合格で落ち込んでいる同級生をたくさん見ました。

しかし、同級生160人に対し求人は1000以上来るとなると、選り好みしなければ就職難民になることはありません。

実際コロナ下の今でも多くの美容室が求人を出しています。

やはり手に職があるというのは美容業界の大きなメリットです!

そして無事美容学校を卒業した私の美容師としての社会人1年目がスタートします!

長くなってしまったので、この記事の続きは次回書いていこうと思います!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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