以前白髪のメカニズムについてのBlogが書きましたが、今回は抜け毛のメカニズムについて解説していきます。
白髪同様抜け毛は老化、ストレス、生活習慣などの様々な要因があると言われていますが、詳しく抜け毛のメカニズムを知っている方は少ないと思います。
そんな抜け毛の原因&対策を徹底解説していきます!
髪の毛の成長と抜け毛のメカニズム
まず初めに髪の毛が生えてくるサイクルと抜け毛のメカニズムについて説明していきます。
髪の毛が生えてくるサイクル
<成長期>
毛根から髪の毛が生え、1つの毛母細胞が盛んに1本の髪を生成し続ける期間を、その髪の「成長期」と呼び、通常2年から5年の間続きます。この期間髪の毛はどんどん成長します。
<退行期>
成長期後、毛根内での髪の生成が衰える時期が訪れ、その期間は2週間程です。
<休止期>
成長期、退行期を過ぎるとそれから約3カ月ほどで、髪は自然に抜け落ちます。そして毛母細胞はひと休みした後、また数年にわたって髪をつくり続けるため活動を再開します。
通常、10万本のうちの約10%にあたる1万本が、「休止期」にあたります。
通常の健康な髪の毛はこの成長期、後退期、休止期のサイクルで生まれ変わります。
なので健康な髪の毛の方でも1日に50~100本程度の毛が抜けているのです。
抜け毛のメカニズム
抜け毛は様々な要因で健康な髪の毛のサイクルを維持することができず起こります。
・髪の毛⇒成長期状態の髪の毛が減少し、細い髪の毛が増えると共に抜け毛が増えます。
・毛根⇒成長期の髪の毛が十分に成長せず早く後退期、休止期に移行してしまいます。
髪の毛と毛根に起こるこれらのトラブルには原因があります。
次にこの原因について解説していきます。
抜け毛の原因
加齢
年齢を重ねると髪の毛が生えてくるサイクルが乱れます。
具体的には休止期が長くなり毛が細くなって抜け毛が増えます。
頭皮環境が悪い
頭皮がべたつく、乾燥でフケがでる、頭皮が硬くなっているなど、正常な頭皮環境でない状態では髪の毛の成長に影響がでて毛が細くなって抜け毛が増えます。
ストレス
ストレスを強く感じると円形脱毛症に繋がる場合があります。
円形脱毛症の1つの要因がストレスと言われています。
牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)
牽引性脱毛症はずっと同じ分け目をしていたり、ポニーテールで頭皮を引っ張る状態が長く続くなど同じ方向に常に引っ張られることで起きてしまう症状です。
主な症状としては、強く引っぱっている部分の髪の生え際や、分け目にした部分の髪が抜け落ちたり、細く切れやすくなって地肌が見えるようになるような症状です。
血行不良
血行不良は冷え性や肩こり、頭痛などの様々な体の不調に影響を及ぼします。
その不調は髪の毛にも影響し、髪の毛の発育に大きな影響を耐える毛母細胞への栄養が行き渡らなくなり、抜け毛の原因となります。
女性ホルモンの変化
女性ホルモンは加齢と共に減少し、月経中や食生活、生活習慣などで分泌量に変化が生じます。
女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンという2つの代表的なホルモンがあり、エストロゲンは、女性らしい体を作るホルモンで、肌や髪の毛を健康に保つための役割も果たしているので、エストロゲンの分泌が活発であればあるほど、髪の毛の成長も活性化する仕組みとなっているのです。
逆にエストロゲンが減少すると抜け毛の原因になってしまうのです。
病気
亜鉛欠乏症や貧血が原因で鉄分や亜鉛が不足すると、髪に十分な栄養素が供給できなくなり、抜け毛につながります。しかし病気による抜け毛は食生活の改善や投薬治療で改善できる症状です。
また病気の治療薬の副作用による脱毛症も頭髪だけでなく、まゆ毛やまつ毛にもおよびますが、薬の投与終了後には、髪は再び生えてきます。
遺伝
実は遺伝に関しては抜け毛と関係があるとは言われていますが、はっきりと解明されてはいません。
家族や親戚に薄毛の人がいると、将来自分も薄毛になってしまうのかと憂鬱な気分になるかもしれませんが必ずしもそうなるとは限りません。
遺伝の関与もありますが、生活習慣の乱れや食生活など、その他の要因も複雑に絡み合うことで薄毛や脱毛症になります。
こうして見ると抜け毛には様々な原因があるとこが分かります。
白髪の記事同様生活習慣はとても大切なことがわかります。
次回は抜け毛の対策について解説していきたいと思います。
この記事が参考になれば幸いです!
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